第二話 尊敬

 
SMも一般大衆化していない時代、
ネットでも情報はあまりなくその中色々と情報を集めていました。

今よりもプロの方や愛好者の方などとご縁をいただくことが多く、
本当に親切に色々教えてもらえていました。

その中で、SMクラブに所属されている女王様とご縁を頂くことになりました。

最初は、「女王様だからきっと高飛車なのかな~」なんて、
唯ちゃんと話をしていたわけですが、想像を覆されました。

メールの文面も丁寧で、表現も上品です。
文章力も非常に高く、対応も親切で同じ目線に合わせて文章を書いてくれます。
「これが女王様なんだ。」と2人で感心してしまいました。

SMに関しても、メールでプレイ内容よりも姿勢について色々教わりました。
主従の在り方、カップルでする上での注意点など、
人生を教えてもらっている感じでした。
最後に「せっかくSMするなら真面目にすること。」とアドバイスを頂きました。

女王様は4つ年上でしたが、
「4年後、自分たちもあんな感じになれるのかな?」というと、
「無理無理!〇〇様のような力量があったら私たちとっくに出世している。」
と唯ちゃんが間髪入れず言いました。

本当に人として魅力のある女王様でしたので、
「この年齢でこの魅力。それは男性も惹きつけられるよね。」と言うと、
「うんうん」と唯ちゃんも話します。

実際、プレイをする方向に向かう中で、
「唯ちゃんはどっちやりたい?唯ちゃんに任せるよ」と聞くと、
「女王様かな~」と話します。
「唯ちゃん、〇〇様ちょっと尊敬してるでしょ?」と聞くと、
「うん。女性の私から見ても素敵。だから、女王様。」
ということで、お互いの役割が決まりました。

自分はSだ!Mだ!ということでSMが始まったわけでなく、
興味からなんとなく出来上がったのが本当のところです・・・

そして、一緒に勉強をまた進めていくことになります。