第十三話 退治

 
SMも回数を重ねるごとに内容も変化していきます。

ご挨拶が終わった後、部屋の四隅を走ります。四つん這いで。
唯女王様も気分が乗っているときは首輪をつけて一緒に走ってくれますが、
それ以外は私が1人で走り、唯女王様が煙草を吸いながら見ています。

一緒に走ってくれるときは嬉しい反面、ついていくのに必死です。
唯女王様は二足、私は四足なので食らいついていく感じです。
唯女王様は体育会系で県大会出場するほどの実力を持つ元主将。
私の方は、剣道11年で何となくやっていた不届き者。

そんなあるプレイでの出来事・・・
私が1人で四つん這いで走っているとき、
唯女王様が、「あっ!ゴキブリ!」と声を出す。

「どこどこ」と思って探すと、ゴキブリは私だった。
唯女王様が、「さぁ、ゴキブリ退治」と言って、後ろから鞭を持って追いかけてきます。

ちょうど少し疲れたなというタイミングでゴキブリ退治始動。

無意識でなぜか早く走るようになる。
唯女王様もお尻に鞭が当たるか当たらないかぐらいの距離で追いかけてくる。

しかし、体力は尽きてくるわけで、
最後は鞭を打ち「退治終了」と足でお尻を踏みつけて終了。

その後は、唯女王様が口に含んだ水や唾を頂けるので、
嬉しい瞬間もあるわけですが、結構体にきます。

プレイを始める前のいい準備運動みたいな感じです。

ただ、ゴキブリと言う言葉に心折れることはあったり・あったりと・・・