第十五話 逆鱗

 
唯女王様は、SM動画のように頻繁には殴ったり、蹴ったりはしません。
鞭でご指図・軽く叩かれるされるぐらいです。

ただ、私が注意力散漫していたり、気が抜けているときは、
本当に重い一撃を頂くので、
その時には唯女王様が本気で怒っているとわかるので、
お詫びして気持ちの立て直しをします。

そんな中で起こったお話です。

SMをする前日は出来るだけ予定を入れていなかったのですが、
朝まで友達と遊んでしまった・・・

唯ちゃんに、「今日は休ませてもらっていい。」と電話すると、
「ダメ。約束は守る。」と言われ、待ち合わせへ

栄養ドリンクなど飲んで気合い入れていたのですが、
やっぱり気合いが入らず、完全にふぬけていました。

プレイが始まってすぐ、
唯女王様が「ちょっとついてきて」と言って風呂場へ

後ろに手錠、足には足枷、口には口枷をされ、
「ねぇ、今日のこと事前からわかってるわよね。そこで反省しなさい。」
と言われ、お風呂場の扉が閉まる・・・

完全な自分の落ち度なので言い訳できないし、
すぐに謝りたい・・・でも、声が出せない・・・

自分のふがいなさや情けなさで涙腺が緩む・・・
そんな中でも生理的現象は起こり・・・
唯女王様に漏らした姿を見せるなんて出来ない・・・

いつ許して頂けるかわからない中で
漏らせない苦痛と唯女王様の気持ちにきちんと応えなかった苦痛と
二重苦で自分に伸し掛かる。

遂に限界がきて、その場で漏らしてしまった・・・
情けないし・・・唯女王様にみっともない姿を・・・
精神が完全に落ちた・・・

いくときの時間が過ぎたのかわからないのですが、
唯女王様が入ってきて、
「反省した?もしかして、漏らしたの?」と話し、
完全落ち切った私がもぐもぐと謝罪していた。

全てを外されてから、何度も唯女王様に謝り、
「もう、これで体に覚えたよね」と笑っていた・・・

その日はプレイをしなかったわけですが、
私が相当凹んでいたので、唯ちゃんがすごく励ましてくれた。
私が漏らすのは想定の範囲内だったそうです。

これ以来、唯ちゃんとの約束を守るようになったのは言うまでも・・・ありまえん。