第十七話 愛情

 
あるお互い休みの昼下がり、
家で唯ちゃんとご飯を食べているとき、
「唯ちゃんってSM楽しい?」って聞くと、
「うん?どうして?」と唯ちゃん。
「なんとなく聞いてみただけ~」と話すと、
「楽しいよ~。だって、愛されてるかわかるもん。」と唯ちゃん。
「どういうこと?」と聞くと、

「だって、人は心の中で思ってなくたって、愛してるとか好きって
言えるじゃない。でも、SMはそれが通用しないと思う。」

「どれだけ愛してる~とか言ってたって、気持ちがなければ耐えられないもん。
気持ちがなければ「なんでこんな思いしなきゃならないんだって。」って思うし。」

「だから、頑張ってくれた時は嬉しいし、いっぱいご褒美上げたいと思うし、
がんばらなかったときは、「もっとがんばってよ!」と気合入れるし。
女王様のアドバイスで、好きなことだけしないって言った意味が
よくわかる。苦手なことでも私のために頑張ってくれる。」

「苦手なことってやるのは誰だって嫌だと思うもん。しんどいし。
でも、そんな姿に愛おしく感じることが出来るから好き。」と唯ちゃん。

唯ちゃんの説得力にうなずくしかなかったわけですが、
唯ちゃん的には、別に虐めて楽しいというより、
(私の場合は虐められて、体が反応していました。お恥ずかしい・・・)
躾ていく、育てていく色合いが強かったみたいです。
困らせて楽しんでいるところもあったようですけど・・・

色々なSMがありますが、
SMを通じて目に見える愛情確認の要素があったのかなと思います・・・

私の精神における影響は絶大だったというのは言うまでもありません。