第五話 魅了

 
普段の唯ちゃんは化粧もしないタイプで、
「化粧とかしないの?」と聞くと「面倒だもん」と言ってました。

その中で初めてSMプレイするとき、
私が体を洗って、ソファーの前で正座していると、
「ちょっと待ってて~」と後ろに手錠をされ、
目隠しをされました。

しばらくの時間が経過し、
後ろからブーツのヒールの音がカタカタ鳴り、
手錠のロックを外され、
「目隠しとっていいよ」と言われ、目隠しをとると、

ボンテージに身を包んだメイクもパッチリで
普段の180度違う、唯ちゃんではなく、唯女王様が立っていました。

正直、あまりの衝撃のあまり驚いてしまいました。
騎乗鞭の先で顎を持ち上げられ、
「もしかして、ビビッてる?」と言われ、
「び・・びってはないですが、衝撃が強くて・・・」と言うと、
’「ふふ・・」と口元だけで笑い、ソファーに座りました。

このギャップに完全に魅了されてしまいました。

普段の優しい唯ちゃんの姿は全くなく、
目つきも鋭く威圧に満ちた唯女王様になっていました。

ちょっとドキドキしたのもありましたが、
それよりもこれからどうなるんだろうという恐怖のほうが勝っていきます・・・